ボタンが咲き始めました。我が家のボタンは赤、白、黄色の三色で、当地に転居するときに島根県の大根島から連れてきたものです。そのためか5月連休あたりに一斉に咲きそろい見頃を迎えていましたが、昨年あたりからばらばらに開花するようになりました。今年は白が最初に咲き始め、赤は蕾が膨らんできた程度、黄の蕾はまだ堅い状況です。それはともかく、昔から女性の流麗な振る舞いを「立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と例えられてきました。しかし、ボタンを漢字で書くときにどうして「牡(オス)」の字を使うのか?私にとって長らく謎だったのですが、最近読んだ本(『花と草の物語手帳』稲垣栄洋著、大和書房)にその答えがありました。「ボタンは赤い(丹)色の花が高級とされますが,種で増やした子どもは赤くならないときもあるので、接ぎ木で増やしました。そのため、種ができない「オスの花」とされたのです」と。ちょっと無理がある気がしますが、ボタンは接ぎ木で増やすことは確かで、しかも台木はシャクヤクだそうです。本来草本のシャクヤクが木本のボタンの台木になりうるのか、これも理解に苦しむところですが、すべてのボタンが咲き終わった頃までにもう少し調べてみたいと思います。ちなみに、一昨年に庭に植えたシャクヤクの根が昨年から春に芽を出すようになり、今年は70cmぐらいに成長して蕾も持っています。花が咲いたら写真をアップしたいと思います。それまでのつなぎに、今、庭に咲いている小さな花々をいくつか紹介しておきます。
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| 写真① ボタン Paeonia suffruticosa ; 苗を買ったときに肥料は控えめに、と言われて忠実に守っている。とにかく元気が良い。 |
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| 写真② オオアマナ Ornithogalum umbellatum ;英語名はStar of Bethlehem(ベツレヘムの星)。 ハナニラが終わりかけた頃に一斉に咲き出す.存在感のある白い花。 |
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| 写真③ コエンドロ(コリアンダー、パクチー )Coriandrum sativum ;ご存じのセリ科一年草の香菜。以前はその匂いが嫌われていたが、いまではエスニック・グルメの普及でちょっとしたブームだそうだ。 |
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| 写真④ チョウジソウ(ヤナギバチョウジソウ)Amsonia tabernaemontana;日本に自生するチョウジソウ(丁子草;A. elliptica)によく似ているが,これは北米由来の園芸種。透き通るような水色の花に清楚な趣を感じる。 |
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| 写真⑤ スズラン(ドイツスズラン)Convallaria majalis var. majalis;日本に自生するスズラン より少し大型で香りが良い。増えすぎたので株分けしたポット苗を「ご自由にお持ち帰り」コーナーに並べておくとすぐに無くなった。 |
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