2022/04/15

【花便り220415】スミレ

 昨日今日と季節外れの冷たい雨が降っています。一旦冷房に切り替えたエアコンも、暖房設定に逆戻りです。この二週間余りの間に庭で撮った写真を整理する中で、スミレの写真をピックアップしてみました。ビオラなど園芸店で買ってきたスミレもありますが、庭に雑草のように「自然に」生えてきたものも何種類かあります。写真①は本家本元のスミレ。芝生に生えているのを見つけ、鉢に植え替えたら急に元気になりたくさん花を咲かせました。写真②はアリアケスミレ。だいぶ前に園芸店で買ってきた記憶があります。一時的に繁茂したのですが、最近では急激に「絶滅」に向かっています。写真③はマルバスミレで、自然発生型。庭のあちこちに群落ができています。写真④は昨年あたりから目につき始めたツクシスミレ。本来は沖縄や九州南部の種ですが、なぜか我が家に。九州の園芸店から取り寄せた園芸の土に種子が混じっていたのでは?と考えています。写真⑤はニオイスミレでヨーロッパ原産。もちろん園芸店で買ったものですが、太い匍匐茎を伸ばしてどんどん広がって行きます。他にナンザンスミレと思われる葉身に切れ込みのあるものと暗緑色の厚くてツヤのある丸い葉を持つスミレがありますが、いずれもまだ花が咲いていません。花が咲いたらじっくり観察するつもりです。

写真① スミレ Viola mandshurica;代表的な日本のスミレだが、学名にもあるように東アジアに広く分布している種のようだ。

写真② アリアケスミレ Viola betonicifolia var. albescens;本州から九州まで広く分布しており、葉身は長くなるが先は丸い。写真①のスミレに似ているが花は白系だが赤や紫のスジが入るものも多い。花色の多様さが「有明の空」に似ていると名付けられたらしい。

写真③ マルバスミレ Viola keiskei;個々の株は小さく花が咲いていないと雑草のように見える。しかし白い花は株に比べて大きく、密集してたくさん咲くと見事。

写真④ツクシスミレ Viola diffusa;匍匐茎を四方に延ばして増えていき、薄紫の小さな花を咲かせる。5枚の花びらのうち下に垂れ下がる唇弁が小さいのが特徴。葉や茎全体にたくさんの毛が生えているのも大きな特徴。

写真⑤ ニオイスミレ Viola odorata;香りが良くヨーロッパでは花束や香水原料にされ、ナポレオンも好んだそうだが、我が家の花はなぜかあまり香らない。他のスミレよりも花期が早く、今では花茎よりも葉茎のほうが長く伸びて花が隠れてしまっている。

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