オリーブは地中海沿岸の雨の少ない地域で栽培され、日本でも瀬戸内式気候の小豆島がオリーブの生産地として知られています。我が家には2本のオリーブの木がありますが気候が合わないのでしょうか、花はたくさん付けるのですが実は数えるほどしか収穫できません。この貴重な実を、今年はピクルスにしてワインのつまみにしてみよう、と思いたちました。ネットで調べてみると、まず重曹水で苦みをぬいてから塩漬けにし、さらに薬味を入れたオイルに漬けて・・・、と結構面倒なようですが、まあ、時間はたっぷりあるのでトライすることにしました。
ところで、olivine(オリビン;橄欖石)という鉱物があります。火成岩を構成する基本鉱物の一つで、鉱物の色が熟したオリーブの実の色のように緑がかった深い赤色をしているのでこう呼ばれています。かつて私は地学の授業で、鉱物とオリーブの実を並べたスライドまで用意して「オリーブのことを日本ではカンランと呼ぶので日本名を橄欖石(かんらんせき)という」と得意げに説明したものです。ところが、最近になって、オリーブとカンランは別の植物だ、と言うことを知って、安易な説明を反省することしきり・・。オリーブ (Olea europaea)はモクセイ科、カンラン(Canarium album)はインドシナ原産のカンラン科の木本植物で、両者が幕末から明治はじめに日本に入ってきたときからすでに名前が混乱していた、とのこと。
重曹水でこの苦い思い出も消し去ることができるかどうか、1ヶ月先にオリーブ・ピクルスをつまみながら美味しくワインを飲みたいものです。
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| オリーブ収穫;だいぶ落ちてしまって、実際にはこの倍ぐらい実った |
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| オリーブの実;2本あるオリーブの木のなかでなぜか一方の木にしか実らない |
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| オリーブの花;梅雨のことに咲く。2本のオリーブの両方にかなりたくさん咲くのだが・・・ |



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