前回のチューリップが少々派手だったので、今回は日陰や地際に咲くあまり目立たない花を紹介します。
イベリス(写真①)はイベリア半島原産でアブラナ科の地を這う低木の花。明治時代に日本に渡来したという。和名は常盤屈曲花(トキワマガリバナ),花は首を曲げて太陽の方向を向いて咲くからと言う。次はプルモナリア(写真②)。通常は葉に白いスポットが多数入り、それが肺(ラテン語でPulmonaris)に似ているからという。和名も肺臓草(ハイゾウソウ)だが、こう呼ぶ人はほとんどいない。このなかまはヨーロッパから中央アジアの森林地帯に広く分布しており、シルクロード植物の一つと言って良い。その次はオオアマナ(写真③).地中海から西アジア原産で、花姿は本邦在来のアマナに似ているが、これは有毒。「ベツレヘムの星」と呼ばれる花の一つ。四番目はアジュガ(写真④)。在来のジュウニヒトエに似たシソ科の栽培種でセイヨウジュウニヒトエとも呼ばれる。繁殖力旺盛で我が家ではバラの下草に使っている。最後はご存じシャガ(写真④)。庭隅の日陰で、この時期だけ清楚な白い輝きを見せている。





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