この花、何の花だかわかりますか?
数週間前に紹介したコリアンダー(パクチー)の花です。本来夏の野菜なのでそろそろ刈り取ろうと思っていたところ、長く伸びた茎の先端にかわいらしい花をつけていました。細い花茎の先が放射状に分かれ、さらにその先が10数本に分かれて、それぞれの先端に5枚の花びらと5本のおしべを持つ数ミリほどの小さな花を付けています。
この花のつくりは複集散花序と言うらしいのですが、よく見るとその小さな花の花びらの形が面白い(拡大写真)-一枚の花びらは小さな端布でつくったつまみ細工のように中央でくびれて、スプーン状の2枚の花びらのように見えます。そして外廻りにある花では、5枚の花びらのうち3枚が大きくなりますが、そのうち中央の花びらは両方のスプーン状の部分が大きくなってハート型になり、両脇の2枚の花びらは1方のスプーンのみが大きくなって、結局4枚の花びらがあるように見えます。こうして全体で整った大きな花のように見せて、虫を集めているのでしょう。おぬし、なかなかやるな、という感じ。
最後の写真はおまけで、60年前の少年時代の技を思い出しながら、先日撃墜したオオスズメバチを昆虫標本にしてみたものです。



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