ある人から「佐倉城趾がよく整備されていて,散策には良い」と聞いていたので行ってみることにした.家から高速を使って車で約1時間.せっかくだから国立歴民博も見学しよう,と思って近くの駐車場につけたところ,今日は月曜日でお休み.そのぶん,ゆっくりと城址公園内を散策することが出来た.城趾だから決して自然の地形とは言えないが,むしろ単調な下総台地の地形よりも変化に富んでいて面白い.植物もそれに応じて種類が多いようだ.
ニリンソウ Anemone flaccida (キンポウゲ科)
何と言ってもこの時期一番眼につくのがこの花.駐車場から歴民博へ上がる途中の臼杵磨崖仏レプリカの広場一面に白い花が拡がっていた.城址公園内でも至る所に大群落があった.ヒメオドリコソウ Lamium purpureum (シソ科)
どこにでも有る帰化植物だが,ここ佐倉城趾のヒメオドリコソウは特別に元気が良いように見える.ふつう見かけるのは道ばたでホコリや泥にまみれているのが多いからだろうか.オドリコソウ Lamium album (シソ科)
ヒメだけでなく本物?のオドリコにもであった.姥が池の先にある菖蒲園近くのわき水付近でかなり大きな群落があった.つぼみは葉の付け根にかたまっていておまけに長いトゲトゲが沢山生えていて,オドリコにはとてもほど遠い格好をしている.しかし,花は大きな白い笠をかぶったオドリコが円形に並んでいるように見えなくもない.でも,やはりヒメの方がかわいい.カキドオシ Glechoma hederacea var. grandis (シソ科)
以前,友人が糖尿病の治療薬として有効だから,といってカキドオシを探していた.これに対して,私はそんなものはどこにでも有るよ,と答えたことがあった.良く似たものはあるが,少し慣れればだれでも直ぐに見分けがつくし,実際,どこにでも有る.だから,もし本当に効くのならもっとみんなが注目しても良いはずだ,と思って調べてみたら,全草を乾燥したものを「連銭草」と言って昔から腎臓病や糖尿病の治療に使われていたという.試してみる価値はありそうだ.
タガラシ Ranunculus sceleratus (キンポウゲ科)
名前からして,田んぼでできるカラシ菜かと思っていた.色も菜の花色をしているし・・・.でも,近くで見れば花びらが5枚有るし,花の大きさも全然違うのですぐにこれがカラシでないことが解る.漢字では「田枯らし」.なるほど,城址公園の菖蒲田には,今にも全面を占拠せんばかりにはびこっていた.
その他,今日はタチツボスミレ,シロバナタンポポ,セイヨウタンポポ,キランソウ,トキワハゼ,ネコノメソウ,ハナニラ,ムラサキケマン,ヤブニンジン,ウラシマソウなどに出会った.







0 件のコメント:
コメントを投稿